副題:エックスサーバーをもっと便利に使い倒そう!【シリーズ5】
は、"to"や"cc"コマンドのディレクトリ名指定時の潜在的な不具合についてお送りします。前回『.filterの編集例1』において、内部メールアドレスへ転送する際に
Maildir形式のディレクトリ名で指定する方法について紹介したけど、
その直後にちょっとした不具合を発見しちゃったんだよね。
なので、紹介した手前、そのまま知らん顔では申し訳なさ過ぎるので、
図らずも今回はその訂正ネタを記事にしようと思います。
なお、紹介した方法は、レアな使い方かも知れないけど、
特別変な事をやっている訳ではなく、公式マニュアル(?)にある通りの指定を
行っているだけですので、その点は誤解無きようにお願いします。
ちなみに、転送自体は正常に処理されてるんだけどね。
じゃー何が具合が悪いのかと言うと、、、
メールアカウント毎に設定しているメールボックス容量の制限値が、
件の処理を行うと勝手に別の値に書き換わっちゃうのよ!!
もう少し詳しく説明すると、転送先に指定したメールアカウントの
maildirsizeファイル中の1行目に保持されてる制限値が意図していない値に
なっちゃうって事なの! 変な副作用が発生してるでしょ?
なお、maildirsize中の値は、サーバーパネル上の設定が元になってるハズだけど、
何故か両値は連動してないみたいだよ。で、実際効いてるのはmaildirsizeの方ね!
なので、確認する場合は、FTPかWebメールの画面から調べて見てね。
オイラのケースでは、メールボックス容量を最大の5,000MBにしておいたのに、
メール受信の不調で色々調べてたら、勝手に300MBに変わってたんだよね。
で、オーバーフローしてたと言う落ち。
ちょっと俄かには信じ難い挙動でしょ?
より正確性を期す説明をするならば、"to"ではなく"cc"で発生していた現象です。
また、複数のドメイン、複数のメールアカウントを作成して、アカウント毎に
メールボックス容量も複数の設定がある状態でした。
値はランダムに変わるんじゃなく、他の設定値の何れかの値に固定化されてる感じかな?
と言う様にエックスサーバーではカオス状態に陥る事が判明したので、
以下に、その代替となる回避方法を晒しておきます。
MAILADDR="/home/サーバーID/ドメイン名/mail/サブドメイン名/内部メールアドレス/"
to "|/usr/bin/deliverquota $MAILADDR"
または、xfilter "/usr/bin/deliverquota $MAILADDR"
転送じゃなくコピー目的なら、
cc "|/usr/bin/deliverquota $MAILADDR"
ググって、"deliverquota"コマンドで試して見たら、変な副作用を回避できました。
では、次回こそ本文編です。お楽しみに~
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